シナリオ作成にも法的根拠を
「映画の年齢指定制度を制定することは、観客を尊重し、市場に適応すること」と、王氏は言います。映画市場はどんどん細分化され、観客層も限定されて来ます。大人と子供が同じ映画を見るというのは、おかしい。映画は、よりターゲットを明確にしなければなりません。「映画の年齢指定制度ができれば、それぞれの観客層に応じた内容とレイティングの映画が作れる。これは、成人・未成年双方の観客に対し、責任が持てるということだ」
王氏の映画年齢指定制度の提案は、大多数の映画関係者と観衆の賛同を得ています。ある有力ウェブサイトの調査では、90%以上のネット・ユーザーが、映画レイティング制度に賛意を表しています。未成年者の権利保護を専門に研究しています。中国政法大学の皮芸軍教授も、映画年齢指定制度の提案を高く評価。映画年齢指定制度は、映画制作者にとっても切実な必要性を持ちます。張芸謀、黄建中、馮小剛など、映画界の各著名人も、この提案に相次いで支持を表明しました。彼らは、映画の年齢指定制度を確立して初めて、映画制作者の自由な製作権の保障が実現すると考えています。
「芸術創作活動には、法的根拠が必要。芸術家の自由な創作権は、法律によって保障されなければならない。年齢指定制度がないため、芸術家は創作において客観的・明確な基準が得られず、何が表現してよく、何がいけないのかを知る術がない。出来上がった後に、わけもわからぬまま封印されてしまう映画もある。創作権に確かな保障がない」と、王氏は言います。
「人民網日本語版」より
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