
質問:中国の都市部の小中高生の消費はどうなっていますか。
答え:現在、都市部の小中高生の消費額が急騰し、問題となっています。バブル消費や異常消費という現象が、一部の小中高校生の間で激しさを増しています。(その2)
青少年の高消費動向がもたらすもの

小中高生の高消費動向は、市場経済の発展によって生活レベルが向上し、このような消費を可能にしたことがまず要因にあげられます。さらに一人っ子政策によって、子どもたちが家の「小皇帝」「小公主」となり、甘やかされたり、厳しく教育されたりしなかったことが、直接の原因となったのでしょう。
好成績をあげた褒美として小遣いを渡し、子どもの要求に物や金で応える親がいることも、この傾向を助長しています。
小中高生の高消費が与える影響は、決して軽視できません。まず、家庭の負担が増大します。次に校内の贅沢ムードが高まり、小中学生の間に拝金思想や享楽主義が広まってしまいます。これは彼らの考え方や道徳心に悪影響を与え、健全な身心を損なうことでしょう。

小中高生の高消費調査
黒龍江省教育科学研究院が行った小中高生の消費動向調査を見てみましょう。6~15歳の子どもを持つ1万世帯を対象に調査したところ、子ども一人あたりの月平均消費額が500ー800元以上と答えたのは74.5%。家庭収入の3割を占めているのが90%、5割が56%。ファッション面では、有名ブランド品を一個以上もっている子どもが半数以上、2枚から3枚が35%、4枚以上が10%(有名ブランドの子ども服は1枚150ー500元)。小遣いは年平均300元で、いつもおやつを買うと答えた小学生が80%以上。30%の親が子ども用の高級化粧品を買い与えていました。さらに、子どもをスタジオに連れて行き、1000元以上払ってプロに写真を撮ってもらう親もいるそうです。
学生たちの高消費生活は、教育界の悩みの種となっている。哈爾濱市兆麟小学校の牛紅教師は、「子どもの金銭感覚や消費感覚に与える親の影響力は非常に大きい」としています。子どもを過度に甘やかし、偏愛する親たちは、青少年の消費心理をいびつに発達させ、互いに張り合ったり、虚栄心が強くなる傾向を招きやすい。 (続き)
人民ネットより
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