現場直撃:小中高生の特殊な消費傾向
広州でバスに乗っていたら、白のホンダ・アコードが目に留まりました。助手席にはFLAの新型スポーツバッグが置かれています。運転手は制服を着ました。どうみても17歳以上には見えない少年でした。
小学校のクラス担当教師をしている友人によると、放課後、クラスの腕白少年が事務室にやってきて、カバンから「これ、父から先生への贈り物」と何やら包みを取り出しました。開けてみると、中に入っていたのはサムスンのカメラ付き携帯電話。すぐに元通りにして少年に返しました。
記者は子どもたちの高消費生活に関するアンケート調査を企画し、主任教師の友人に依頼して、授業前に実施してもらいました。小学5年生47人のクラスの中で、一部高級ブランドの名前や価格帯を知っていたのは39人、実際に使っていたのは15人。一週間の小遣いが50元以上と答えたのが17人、100元以上が10人。市内高級店の場所を知っていたのが45人、実際にそこを訪れたり、利用方法を熟知していたのは40人という結果になりました。
*クレジットカードの使用
場所:北京路広州百貨大厦
対象:クレジットカード消費族
広州百貨大厦の7階スポーツ売り場のレジカウンターで、午前10時から11時まで、クレジットカードで買い物をした6人の子どもを取材しました。3人は親に付き添われて、2人は友人と一緒に、残りの1人は自分だけで来ていたようです。カードを出し、パスワードを入力、サインをします。一連の動作がとても自然に行われていました。ナイキコーナーで、780元のスパイクを子どもに選ばせていた母親に話を聞きました。中学生となったばかりの息子は、小学校の頃から校内サッカーチームのエースストライカーでした。重点高校の入試では、スポーツのできる生徒が有利と聞き、息子の特技をずっと応援してきたという。平均して月一足のシューズを履きつぶすので、最初は100元程度のものを買っていたが、「チームメイトは皆ブランド品を履いている。一足1000元のシューズや、上下で2000元のウエアだから、自分は見劣りする」と息子が不満をもらしました。それに安いウエアは吸汗性が悪く、安いシューズはすぐに底がすり減るらしい。クレジットカードを一枚渡し、定期的にお金を入れておく。そうすれば息子が自由に使えるし、金銭感覚も養えるということです。
母親によれば、家庭収入は広州の中流レベルくらいで、半分以上を息子のために使っています。けれど13、4歳というのはお金がかかる時期だし、生んだからには十分なことをしてやりたい、と話していました。 (続き)
人民ネットより
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