質問:中国の一人っ子世代が結婚の適齢に迎えますが、この方面の情報を紹介してください。
一人っ子世代の結婚、揺れる伝統概念
マクドナルドを食べて育ち、現代意識が強く、かつては「小さな皇帝」とまで呼ばれた中国の初代一人っ子が結婚適齢期を迎えました。彼らは自分流で中国における伝統的な結婚恋愛観念や家庭モデルに変化をもたらしています。
1970年代末、中国は人口増加圧力を軽減するため、重大な意味を持つ人口政策を採用しました。すなわち、夫婦1組に対し子供は1人だけとする一人っ子政策です。1979年には子供610万人の親が「一人っ子証」を受け取りました。
こうした一人っ子達は、わがまま、楽をしたがり、苦労をいやがったことから、「小さな皇帝」と呼ばれるようになりました。
一人っ子結婚の喜びと心配
現在、ますます多くの若者が一人っ子同士の結婚によって生活しています。兄弟姉妹がいる場合と比べ、一人っ子の結婚にはどんな長所と短所があるのか。
天津社会科学院の結婚問題専門家、汪潔さんは、長所と短所を4つずつ挙げます。
夫婦に摩擦が生じやすい。
子育てに対する関心の薄さ。
高齢者の世話をしたがらない。
双方の両親が結婚生活に口をはさむ。
一人っ子同士の結婚は相互補完性が高い。
一人っ子は結婚するための資金力が豊富。
一人っ子同士の結婚家庭における構造や生活の簡素化。
一人っ子は完全な教育が受けられる。
結婚式は、ゲーム感覚
チョウ科雄さんは、かつて数多い「皇帝」達の一員でした。彼は今年大学を卒業し、その才華を買われ外資系の保険会社に就職しました。交際相手の女性とはもう3年付き合っているが、結婚は急いでいません。
チョウさんは「仕事や物質的な基礎がない結婚は簡単に破たんしてしまう」との理由で、自分が結婚する年齢を28歳と決めています。
チョウさんと同じ考えなのは、通信会社の市場部に務めて3年になる許晨さん。仕事も安定しており、ある程度の貯蓄もできたが、結婚まではまだ時間を要すると考えている。許さんは「30万元の貯金ができたときが結婚時期です」と話しました。(続き)
「人民網」より
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