質問:中国酒にはいくつかの種類がありますか。
答え:中国酒は大きく分けると6種類です。
まず黄色い酒と書く「黄酒」。白い酒と書く「白酒」。果酒(果実酒)、 (ブランディー)白蘭地、薬の味の酒と書く「葯(味)酒」、それに日本の滋養強壮酒(じようきょうそうしゅ)にあたる「(強精)補酒」です。
「黄酒」は、うるち米やもち米、黍などから造る醸造酒で、アルコール度数は18度前後です。カメの中で長い間熟成(じゅくせい)されるため老酒とも呼ばれています。その代表的なものに浙江省の紹興酒が挙げられます。
「白酒」は、高粱や米、小麦、豆、とうもろこしなどから作る蒸留酒で、アルコール度数は30度から60度で、独特の香りがあります。その代表的なものに山西省の汾酒などがあります。
「果酒」はブドウ、リンゴ、あんずなどの果物から造った醸造酒で、中国風のワインといえるでしょう。アルコール度数は14度から15度です。天津の葡萄酒と上海の桂花陳酒は有名な果酒です。
「白蘭地」はブドウ酒を蒸留した蒸留酒で、中国風のブランデーです。アルコール度数は40度前後で、 山東省と北京市のブランデーがいちばん有名です。
「葯味酒」は白酒、黄酒、果酒などに色々な漢方薬を入れてつくられたもので、様々な薬効のある酒です。
また「強精補酒」は白酒、黄酒、果酒などにトカゲやヘビ、スッポン、朝鮮人参などを入れたもので、栄養剤や強壮剤の働きがあります。
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