質問:京劇の由来は何でしょうか。
答え:今から約150年前の清の時代、中国の南方では安徽省の役者を中心とする芝居が人気になりました。
そのような芝居を「徽戯」と言い、その劇団も「徽班」と呼ばれ、当時活躍していた徽班は4つありました。
1790年、乾隆皇帝の誕生日を祝うため、この4つの劇団は一斉に北京やって来ました。
その後、1828年には湖北省で流行っていた漢戯の劇団も北京にやって来るようになり、演技や踊りの部分で漢戯と徽戯はお互い共通するところがたくさんあり、
漢戯の役者が徽戯劇団の舞台に立つことも多くなっていったそうです。
そして二つの劇団は常に協力するようになりました。
共演するなかで、双方の役者は影響し合い、さらに北京の地元にある芝居の要素もたくさん取り入れたことで、新しい種類の芝居が誕生しました。
それが京劇で、今の形が定着したのは1840年前後だということです。
京劇シリーズ:京劇の役柄
質問:京劇には、どんな銘柄がありますか。
答え:京劇の舞台に登場する役は、その性別、性格、年齢、職業、社会的地位などによって区別されます。
大きく分けると、学生の生と書く「生」、元旦の旦と書く「旦」、浄化の浄と書く「浄」、醜いと書く「醜」という四種類です。
京劇の専門用語では、こういった役柄を銀行の行に担当の当と書く「行当」と言います。
最初の頃は、この4種類の役のさらにその上に末と書く「末」という役がありましたが、「生」に仲間入りし、現在は存在しません。
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