現在、中国では、10歳から24歳までの青少年と未婚の青年数は約3億人です。社会や経済の急速な発展と生活レベルの向上に伴い、青少年の性的成熟年齢が早くなったものの、結婚年齢は遅くなりました。それに、性行為の低齢化や結婚前の性的関係が増えるなどの問題が表れてきました。これらの問題にいかに対応し、特に青少年の心身健康をいかに守るかという問題について、アンケートの結果、青少年に対する性健康教育を強化していく必要があるという結論が得ました。
教師はここで、諮問の中でぶつかったことを皆さんに話しましょう。名前は匿名の月月さんは高校一年生ですが、学校の集団活動で、ハンサムな3年の男子高校生の李強さんと知り合いました。始めは一緒にいるとき、学校のことやクラスメートのことについて話しあいましたが、その後、毎日メールを送ったり、電話をしたり、一緒に学校へ通ったりするようになりました。しかし、月月さんはますます不安を感じました。このため、月月さんは学校の心理教育相談室へ行き、李さんを好きになったのではないかと先生に尋ねました。
生徒は笑い
先生は「更に、私と李さんは永遠に一緒にいることはできるのでしょうかと私に聞きましたが、あなたたちはどう思いますか」
みんなが黙って、教室は静かになりました。
これは北京市第171中学校が設けている思春期の健康についての授業で先生と生徒の対話です。
北京やその他の十数か所の都市と一部の農村の学校でも、思春期の教育に関するカリキュラムが開設されました。このカリキュラムは中国計画出産協会によって行なわれたもので、青少年の性と生殖に関する健康教育内容の一つです。
これまで、青少年たちは学校の性教育の授業を通じて、思春期に関する保健の知識を学んでいましたが、この教育方式は単一的なもので、保健衛生の知識を主として、感情や心理的な指導を重視しなかったのです。中国計画出産協会の組織した青春期の教育はより科学的で、受け入れやすいものです。
現在、北京市第171中学校の青春期の健康についての授業の状況を聞いていただきましたが、授業で、教師は中高生の異性との交際について話しましたが、これによって、中高生に異性との交際の方法を正しく身に付けさせ、他人を尊重し、自分の行為を責任が持てるように指導しています。授業で、教師はまた、性は生涯にわたるもので、性に対して、科学的で、慎重な態度で対処するのが賢明ですと教えています。
異性との交際は思春期の健康に関する授業の内容の一部で、このほか、生殖、避妊、エイズ予防、性行為など多くの内容が含まれています。これに、中国計画出産協会は大量の教材を編纂し、教師を研修に送りだしたりしています。これらの教師は学校の教師や医師、心理カウンセラーから選出したボランティアです。
思春期の健康に関する授業は歓迎されています。現在、中国では約300校の学校が青春期健康の授業を開設しました。中国計画出産協会はこの教育活動を続け、今後5年間にその規模を2倍に拡大する計画だと言うことです。
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