中国東北の遼寧省鞍山市の農村に住んでいる張栄清おばあさんの生活環境は、このごろ急によくなりました。それは、今年62歳の張おばあさんは、3年前から白内障のため、すっかり目が見えなくなりましたが、数日前、関係者の援助で、無料で、白内障手術を受けたからです。
これについて、張さんは「手術をする前、ぜんぜん見えませんでした。手術した翌日にはっきり見えるようになり、今後の生活に希望を見えました」と喜んで話してくれました。
ここ数年来、中国では、張おばあさんのように、無料で白内障手術を受けた人は20万人以上に上り、全部「中国視力回復」行動のおかげです。
「視力回復」行動はライオンズ・クラブが白内障にかかった人の視力回復を援助するために、1980年の末から起したものです。
1997年、この行動は中国で実施され、「中国視力回復」行動と呼ばれています。
「家庭で白内障にかかった家族が一人がいれば、家庭全体の生活の質も下がるのです。手術した後、本人が再び視力を回復できただけではなく、一家の生活も改善されます」
ただいま聞いていただいたのは『中国視力回復』行動執行委員会の譚栄根議長の話でした。
譚栄根議長の努力の下で、「視力回復」行動は中国で実施されました。中国には目の不自由な人は約500万人います。それに、毎年、40万人が白内障のため、視力を失っています。過去、中国では、眼科の医療設備が立遅れ、特に、一般病院のサービスと医療レベルが低かったため、ほとんどの白内障患者は即時に治療を受けることができず、一部の人は貧困が理由で、医療費を支払うことができなかったのです。
「中国視力回復」行動が実施されてから、中国は白内障の治療や予防などを積極的に展開しました。例えば、県クラスの病院に眼科を設置し、都市部の病院の白内障治療施設を改善したほか、眼科医師の養成や地方を回る白内障医療チームをつくったりしてきました。
瓦房店中心病院は県クラスの病院ですが、この病院の眼科は1999年前、耳鼻咽喉科に属し、顕微鏡さえなかったのです。地元の患者は白内障手術をするには100キロ以上離れた都市部の病院へ行くしか治療方法はありませんでした。現在、「中国視力回復」行動の援助の下で、この病院には超音波乳化吸引もできる先進的な白内障手術器機も備えられました。それに、熟練の手術医師と看護士も養成したのです。
病院の医師于小紅さんは
「1999年の時、白内障手術にかかる時間は長く、切開口も大きく、手術の効果は理想的ではありませんでした。現在では、新しい技術を使って、僅か十数分で、切開口も小さく、視力の回復率も非常に高いのです」と話しました。
于小紅さんは、「私は5年前、都市部の病院へ「中国視力回復」行動の白内障手術訓練班に参加しました。学習と実践を通じて、理論と手術の技術が大いに高められました。現在、毎年、100例以上の白内障患者の手術をしています」と話しました。
この病院で、于小紅さんのように独立して手術をできる医師は5.6人います。地元の白内障患者は遠く離れた病院へ行く必要はなくなりました。
このほど、ライオンズ・クラブ基金のクジアク議長が中国を訪れました、その目的は「中国視力回復」行動の実施状況を評価するためです。白髪らのやさしいアメリカ人は、この行動について
「この行動は中国とライオンズ・クラブの共同参加によって、国際協力に手本を示しました」と微笑みながら話しました。
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