ノーベル経済学賞受賞者のジョゼフ・E・スティグリッツ氏は19日、中国の新しい五カ年計画について肯定的な見解を示した。氏は、中国の「第11次五カ年計画」は非常に全面的なものであると同時に、重点もはっきりしているとプラスの評価を与えている。
これは、ジョゼフ・E・スティグリッツ氏が先般開催された「中国発展ハイレベルフォーラム2006年年次総会」で述べたもの。氏はその際、「第11次五カ年計画」は非常に全面的かつ重点を突出した計画で、今後中国の市場経済の発展の指針であり、中国式市場経済の発展にとって非常に重要であると述べた。
「第11次五カ年計画」では、発展の原動力を保つと同時に、経済の持続的な成長を確保し、これをベースに成長の成果を平等に分かち合い、人々の生活水準を改善することが目標とされている。要綱には政府機構の改革、インフラ整備などが盛り込まれているが、これらのすべては中国の経済発展方式を成功裏に転換するための保障となっている。この計画から、われわれは中国政府の役割転換における変化を伺い知ることができる、としている。
中国の市場経済の発展への見方について、ジョゼフ・E・スティグリッツ氏は、市場経済が異なったタイプがあり、中国は中国の特色のある市場経済を発展すべきであると強調した。氏はまた、この計画は中国の経済発展モデルを反映するものである。持続的な経済・社会の発展を図るには、GDPの増加を重視するだけでなく、調和、平等、とりわけ都市部と農村部の格差、地域間の格差、出稼ぎ農民労働者と都市住民間の格差を縮小させることも重視すべきであると指摘している。
「チャイナネット」
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