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蒙古族のお話「白馬と馬頭琴」ー1
   2006-03-31 10:52:42    cri
 いつのことかわからん。

 チャハ?ル草原にスーホという牧童がいた。ある日、スーホはどこからかみなし子の白い馬を連れ帰り、そのときからこの子馬はスーホの心のこもった飼育の下に、風のように走るすばらしい駿馬に成長していった。もちろんスーホとこの馬はいつも一緒にいて、互いになくてはならない間柄となっていたのだ。

 ある年、地元の王族が草競馬を催すといい、一番になったものには一群れの羊が褒美にもらえるというので、スーホはさっそく自分の白馬に乗ってこれに参加し、見事一番となった。ところがこれを見ていた地元の王族は、スーホの白馬が大いに気に入り、騎手が少年のスーホだったので、「お前に金塊三つをくれてやるから、その馬をわしに売れ!」と言いつける。

 これにはスーホはむっとなり、「おいらの馬は売り物じゃない」と言い返した。

 「なんじゃと?小僧のくせに生意気な。金などお前にはやらん。それものども、その馬を押さえろ!」と手下に命じた。

 そこで手下たちは、なんと少年のスーホを殴って気絶させ、嫌がる白馬を強引に王族の前まで引きずっていた。

 こちら王族、待ってましたとばかりにさっそく手下の助けで白馬にのり、走り出そうと思ったが、これまで主のスーホ以外には誰も乗せたことがない白馬、必死になって暴れ、王族を振り落としたので王族は頭をいやというほどを地面にぶつけ怪我をした。これに怒った王族は手下に命じて馬に毒矢を放つよう命じた。こうした毒矢に刺された白馬は、全身の痛みをこらえ、殴られた後で気がついたスーホのところまで走り寄り、そこで命を絶った。

少数民族
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