新疆に住んでいるウイグル族は古くから、歌や踊りを音楽と共に楽しむことが大好きです。ウイグル族の言葉で言えば、歌、踊り、音楽はまるで一日三食のようなもので、生活に欠かすことが出来ません。ウイグル族の中で、何かしら音楽をかなでる奏でることのできない人は少ないし、家に何か楽器を掛けておくことも習慣となっています。
ウイグル族の音楽と言えば、最も代表性のあるものはウイグル族の古典音楽『十二ムカム』です。
言い伝えによりますと、16世紀、ヤルカンド・ハーン国の第2代国王の王妃アマニ・シャーハンさんは音楽が大好きでした。彼女はウイグル族の古典音楽「十二ムカム」を民間から収集、整理して後世に残したのです。
2005年11月、新疆の十二ムカムはユネスコの人類無形文化財にランクされました。今年の2月、中国初の無形文化財公演は北京で幕を開け、新疆の十二ムカムは首都北京の舞台に登場し、多くの観客を魅了しました。『ゴーゴー少数民族』も取材してきました。
『ムカム』はアラビア語で、「規範化した音楽」の意味です。『ムカム』はアラブ国家で広く伝わっているものの、『ムカム』の楽譜を体系化して保存し、今でも言い伝えられているのは『新疆の十二ムカム』しかないでしょう。
2005年11月25日、『新疆の十二ムカム』はユネスコの第3回人類無形文化遺産にランクされました。昆曲、古いお琴についで、中国三番目の人類無形文化遺産となったのです。
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