先般、上海で発表された最新統計データによると、中国の酒類、特にアルコール度数の高い強い酒の消費量が急速な伸びを示している。2004年に中国市場におけるこの種の酒の消費量は5.04億ケースとなっており、一ケースあたり9リットルとして試算すれば、その消費量は世界の総消費量の23%となり、一挙に世界最大の消費市場となる。
調査データによると、2001年から2004年にかけて、その消費量の年間伸び率は4.2%を保ちつづけ、2004年から2010年にかけてさらに伸びる勢いを示している。2010年におけるその消費量は2004年より1600万ケース増になると見られている。そのうち、大陸部産のブランドが市場の主役となっている。関係筋によると、1999年から2004年にかけて、大陸部産のブランドの消費量は10.3%で下落していたが、2005年にモチ米やモチアワを原料とする酒の醸造規制が撤廃されるに伴い、大陸部産の強い酒の消費量は大幅に増えると見られている。
また、大量の消費量の中で、輸入品の消費総量はわずか0.3%であるが、その展望は明るい。中国における主要な輸入品の強い酒であるウイスキーの消費量は1999-2004年間に296%増となった。そのほか、中国市場ではウオツカの消費量も倍増しており、中国は世界最大のXOの消費市場ともなっている。
中国や世界における強い酒の消費量の急増とともに、世界のワインの消費量も着実に伸びている。最新データによると、2010年におけるアジアのワイン消費量は921.2万リットルに達し、世界の4%となる見込み。その中で、アジアのワインの生産量と消費量で中国はトップとなっている。関連業者によると、巨大な購買力のほかに、中国、特に経済の発展が急速な北京、上海などの国際大都市は「ワインの文化」を育成する絶好のチャンスを迎えている。「ワインは伝統的な強い酒より健康的である」と中国の人々は信じているので、中国市場に注目しているのは国外のワイン製造業者ばかりでなく、中国自らもワイン産業の発展に大いに力を入れており、アルコールと関連のある病気の発生率の減少を目指している。
「チャイナネット」
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