今年の中国石炭産業の「大統合」はさらに多くの大企業を生み出すことになる。
中国国家発展改革委員会筋が13日明らかにしたところによると、中国は今年、条件の整った鉱区のトータルな計画の認可を速める方針を打ち出しており、それによって13の大型石炭基地を作り上げる戦略が加速することになる。
乱立している中小炭鉱を対象として思い切って整理すると同時に、中国では2003年から大型石炭基地建設の全体計画案が練られている。この全体計画案には、神東(陝西省北部)、晋北(山西省北部)、晋東(山西省東部)、蒙東(内蒙古自治区東部)、雲南省および貴州省、河南省、魯西(山東省西部)、晋中(山西省中部)、淮南・淮北、黄隴(陝西省華亭)、冀中(河北省中部)、寧東(寧夏回族自治区東部)、陝北(陝西省北部)の13の大型石炭基地の整備が組み入れられている。
この計画は14の省・自治区にまたがるもので、総面積は10.34万平方キロ、40余りの主要鉱区(炭田)があり、石炭埋蔵量は6908億トンにのぼり、全国の石炭埋蔵量の7割を占めている。
中国は、この13の大型石炭基地建設において、2010年までの石炭生産量が17億トンに達して、全国の石炭生産量21.7億トンの78%を占めるようにし、1億トンクラスの生産能力を持つ超大型企業グループ5ないし6および5000万トンクラスの生産能力をもつ大企業5ないし6を育成することを目指している。
「大石炭グループ」の育成とこれらの大型石炭基地の整備とは一致したものである。発展改革委員会の張国宝主任は、大石炭企業グループの育成を推し進め、石炭企業の多角化経営を促し、例えば神華グループのように企業自らが鉄道、港および発電所などを持つことが必要であるとした上で、電力企業の石炭産業進出を後押しする必要もある、と語っている。
「チャイナネット」
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