マスターカード国際組織は先般、独自調査による最新の中国消費者信頼感指数を発表した。この調査結果によると、国内の生活の質、経済の先行きおよび固定収入に関する指数はそれぞれ93.8、92.6、92.4で、これらの指標はいずれも過去最高を記録し、8割以上の消費者が経済の先行きを極めて楽観視していることが明らかになった。
マスターカードの消費者信頼感指数に関する調査結果では、82.3%の中国の消費者は経済の先行きを引き続き楽観視している。雇用については78.9%で、やや低めであるが、過去最高に近いものであった。株式市場については53.9%で、6カ月前の50.1%に比べて若干伸びた。中でも、北京と上海の消費者の信頼感指数はいずれも6カ月より伸びた。広州の消費者も引き続き楽観視している。
マスターカード国際組織アジア太平洋地域の王月魂首席経済顧問は、「私営企業の利益率の伸びは限られたものであることに加え、多くの業界が過剰生産能力を抱えているため、中国における設備投資の伸びは緩やかなものになると見られている。それゆえ、消費の持続的な拡大は中国の経済成長をけん引する重要な原動力となろう」、という見方を示している。
なお、今回のマスターカードの消費者信頼感指数調査の対象となった消費者は5404人で、内容は雇用、経済の先行き、固定収入、株式市場および生活の質という5つの面に及んでいる。
「チャイナネット」
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