中国商務部の統計データによると、昨年の1~10月期の自動車の輸出は初めて輸入を上回ることとなった。シリアも中国にとっての最大の自動車輸出先国の1つとなっている。シリアは毎年約6万台の自動車を輸入しているが、中国からの輸入が輸入全体の1/3を占めるに至っている。
自動車市場に詳しい中国駐シリア大使館商務処の鄭建李氏によると、中国の自動車は2003年に大挙シリア市場に進出し、価格の安さなどで人々に歓迎され、現地で人気になっている。シリア向けの自動車輸出にはここ3年来急速な伸びが見られている。現在、シリアの自動車市場において、独自のブランドを持つ中国自動車メーカーのほとんどの乗用車やトラックを目にすることができ、なかでも売れ行きのよい車種は奇瑞(チェリー)、吉利、哈飛、長安などである。
シリア税関の統計データによると、2004年に、シリアが中国から輸入した乗用車は2903台、同年の乗用車輸入総量の6.7%を占め、そのうちチェリーは2218台、吉利は570台。中国から輸入したトラックは12315台で、同58%を占めている。
中国税関のまとめでは、2004年における中国のシリア向け自動車(自動車車台を含む)輸出台数は19487台、輸出額は7151万ドルで、2003年に比べてそれぞれ15505台、5482万ドルの高い伸びとなった。完成車輸出のけん引で、同年の中国のシリア向け自動車部品の輸出額も622万ドルに達し、前年比約300%増の高い伸びとなった。
2005年における中国のシリア向け自動車輸出台数は2.2万台に達し、輸出額は1億ドルの大台を突破する可能性がある、と鄭建李氏は予測している。最近明らかにされたところによると、哈飛1社だけで7000台以上、一汽もすでに5000台あまりの車をシリアに輸出した。蘇州金竜会社はまた、シリアの国営公共バス輸送会社の関連プロジェクトの入札で落札し、600台の大型バス輸出に関する契約も調印されている。
「チャイナネット」
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