モーソ族、昔は母系社会ともされてきたモーソ族は、春節の一週間近く前に各家庭では囲炉裏のようなものを修理しておき、ここから火の神を天に送って大晦日に家に戻ってくるようにするといいます。また大晦日に各家庭は豚を殺し、家の前に中国で言う「対聯」をはり、木製の壁にトーテムや神を描き、家具は大晦日前にかぶせておき、新年になって五日目にかぶせていたものをとりまた使い始めるとか?お正月期間は中年やお年よりは村で飲み食いし、ブランコにのって楽しんだり、話にふけたり(中年と年寄りはブランコ?だってデータに曾書いてありますので仕方ない!ねえ)。また若者たちは歌をうたったり、ブランコや蹴鞠で遊んだりし、夜は大きなかがり火を囲んでみんなで歌い踊りするということです。
次はぺー族です。漢民族の人々はお正月に爆竹を鳴らし花火を上げますが、雲南省に住むぺー族もお正月には爆竹を鳴らす習慣があります。彼らは爆竹を鳴らすことを「高く昇る」といいます。つまり、生活レベルが向上する、暮らしがどんどんよくなるということを祈って大きな竹の中に火薬を詰め込み、それを天に突きつけて火をつけるというのです。面白いですね。
トーチャ族には、「樹に問う」という慣わしがあります。つまり年越しの食事を終えてから子供たちは提灯を手に村の広場に遊びに行きますが、大人たちは、銭型の紙をもって果物の樹に貼り付け、もってきた斧で樹を叩きながら「今年も実がなるか?」と聞きます。そこで樹の後ろに隠れている人が「実がなる」と答えると、斧を持った人が「沢山なるかい?」とまた聞くので、樹の後ろの人が「沢山、沢山なる」と答えます。こうして聞いた人は満足し喜んで家に戻っていくそうです。
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