中国最大の石化プロジェクトで、天津市最大の工業プロジェクトである中国石化百万?級エチレン精製一体化プロジェクトが国務院の認可を得て、今年から天津で正式に着工することになった。同プロジェクトは、2008年末に稼動する予定で、計画では毎年1200万?の高品質、高基準の石油、石化、化繊製品を生産することができ、千億元の生産額をつくりだすことが可能となっている。
同プロジェクトは天津の浜海化工区のランドマークとしてのプロジェクトとなり、中国の石油化学工業の全体的な競争力と持続可能な発展能力を向上させ、石化工業の発展を促すうえでの重要な役割を果すことになろう。
専門家によると、2004年の中国のエチレン生産能力は600万?であり、生産量は630万?弱で、その年のエチレン消費量は1450万?であった。2010年にはエチレン生産能力は1700万?に達し、消費量は2700万?となり、自給率は60%に高まることができると見込まれている。中国ではエチレンおよびその下流製品の市場の空間が比較的に大きい。
天津は大型エチレンプロジェクトを建設する面で優位性を有しており、国の重要な塩化工基地と石油化学工業の基地であり、塩化工業の規模は全国一位であり、ポリ塩化ビニールの生産能力は100万?に達し、年間製品油加工能力は500万?に達している。天津港は30万?級の深水バース及び原油の貯蔵や輸送の関連施設を建設中で、これは華北地区における原油輸送センターとなり、輸送能力は4000万?に達する見込みである。
この百万?級エチレン精製一体化プロジェクトは国内では先進、世界では一流の基準にもとづいて企画設計し、建設されることになっている。現在、建設工事の準備作業がすでに始まっている。
「チャイナネット」
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