ところで、最も重要なのは、母親の栄養不足は新生児の体質に直接影響してきます。多くの農村地区では、体重の少ない赤ちゃんの比率は14%を超えました。調査によりますと、中国の2億余りの小中学校の生徒の中で、カルシウム欠乏率は4割ぐらいで、鉄分欠乏症による貧血率は3割超えました。さらに一部の貧困地区で、栄養不良のため、くる病や貧血などの人も少なくないのです。
10年前、中国で、一部の栄養専門家の提案で、小中学校の生徒の栄養改善を目指す行動が実施されました。政府はお金を出して、貧困地区の小中学校で、毎日生徒たちに大豆で作ったミルクをたくさん飲ませることにしています。それによって、子どもの貧血率は大いに低下し、体質も改善されました。その後、都市部でもこうしたことが普及し、一部の学校では、栄養の取り合わせを考えた食事も提供されています。
これについて、蒋建平氏は「多くの国では、50年ぐらい前から子どもの栄養摂取を重視してきました。栄養食品とか、ミルクとかを食べさせています。現在、中国では、GDP ・国民総生産額は1人当たり平均して1000ドル余りですが、今後、政府は青少年の栄養活動を計画的に取り入れるべきです」と語りました。
2001年、国民の栄養改善を促進するため、中国政府は「国家公衆栄養発展センター」を設立しました。
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