12月3日、第8回中国少数民族文学賞は雲南省の省都昆明で発表されました。中国国家レベルの政府文学賞として、この受賞式は人々の注目を集めています。全国15の少数民族から32名の作家が受賞し、アチャン族の作家羅漢さんの新作『紫霧(紫色の霧)』はグランプリの「駿馬賞」に輝きました。
「春の都」として、初冬の昆明は暖かい日差しを浴びています。全国各地からの少数民族の文学者や民族文学の愛好者たちが一堂に会し、少数民族文学界の年に一度の盛会となる「駿馬賞」の発表を楽しみにしています。
「駿馬賞」は中国少数民族文学賞のグランプリで、中国作家協会と国家民族事務委員会の共同主催によるものです。長、中、短編小説、エッセイ集、詩集、ドキュメンタリー、論評、理論集、翻訳賞など7つの部門からなっています。
今年の大賞は全国15の少数民族から32名の作家に授与しました。そのうち、女性作家は5人で、少数民族の文字で創作された作品は10冊あるとのことです。
アチャン族の作家羅漢さんの長編小説『紫霧(紫色の霧)』は中国西南部の雲南省で国境を守る公安戦士を描く物語です。
ミャンマー、タイ、ラオスと隣接しているため、雲南省の西双版納などの地区は国際麻薬密輸組織の東南アジアへの麻薬密輸ルートとなっています。祖国の安定を守り、麻薬の密輸犯罪と戦うため、ここで国境を守っている公安戦士は情熱、青春、生命を捧げています。
「この小説を書くため、私は地元の公安戦士と一緒に数ヶ月間も過ごしました。彼らと一緒に出勤し、定例検査に参加しています。彼らの仕事に対する熱意や、無私の奉仕精神に私の心が強く打たれました。芸術は生活によるものです。彼らのような生き生きとしたすがすがしい人物がいなければ、この小説はないと思います。ですから、今回の受賞は私1人の栄誉ではなく、私たちの生活を守ってくれる公安戦士のおかげでもあると思います」。
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