全長522キロの砂漠道路は幹線で、十数本の油田専用の支線は全長1380キロ以上にわたっています。このような膨大な交通網はタリム地区の油田と村を結んでいます。今、これらの砂漠道路はタリム盆地の経済動脈となっています。
これらの道路によって、一本の道路が砂漠を蘇らせ、絶命地とされるタクラマカン砂漠の真中に新しい石油都市??塔中油田が発展してきました。数多くの高い石油生産設備のほか、多くのビルやグランド、緑地などが現れました。塔中油田は砂漠中のオアシスと呼ばれるようになっています。
2004年7月に大学を卒業した文章さんは塔中油田で夢を叶えたのです。
「私は塔中油田に来たのは石油コンプレックスがあったからです。両親は石油関係の仕事をしているので、石油業界に入ろうと決心しました」
塔中油田は健全な発展環境で、毎年多くの大学生を引き寄せてきました。候沢森さんはその1人です。
「新しい企業として、ここは若者にたくさんの発展のチャンスを提供してくれました。『西部大開発』の時期にあたり、大学で学んだ知識がいろいろとここで生かせます。寂しい砂漠はありますけど、寂しい人生はないと私は信じております」
喩剛さんは今年7月に浙江大学を卒業しました。そして、塔中油田へ来ています。
「私の母はテレビで新疆の風景を見ました。こんな綺麗なところがあるのかと初めて分かったのです。新疆に来たことのない人は新疆に対する理解がなかなか足りないものですが、ここは砂漠の中心なのに、木や草があり、いいところですよ。」
塔中油田のオアシスのような風景は砂漠科学者や多くの石油企業の労働者の努力によるものです。10年に亘って、彼らは砂漠で生きられる70種類の植物の栽培に成功し、周り200ヘクタール以上の地区で「砂漠生物圏」を設立しました。そして、鳥や狐、ウサギなど動物がだんだん増えてきました。ここは砂漠なのに、人間と動物、人間と自然は調和した発展をしています。
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