万博、軌道交通、黄浦江沿岸の再開発など、上海市の「第11次5ヵ年企画」に盛り込まれたこれらの重点事業は、上海市の向こう五年間の発展を展望する上でのキーワードとなっており、上海市民の注目の的ともなっている。
万博
2010年の万博が成功裏に開催されることは、上海市民の共通した願いであり、「都市、生活をより美しく」という万博のテーマも、市民の追求する目標となっている。万博用地のためにすでに1万余りの世帯が現在の居住地から立ち退いたが、関連部門の行き届いた住民生活保障措置は住民たちに高く評価されており、住民から贈られた感謝の気持ちが込められたペナントの旗だけでも600枚にも上っている。ある住民は、「万博は上海市の人々のためにより美しい都市を作ってくれることになろう。これと比べると、立ち退きなどの苦労はほんとうにちっぽけなことだ」と自分たちの気持ちを表した。
軌道交通
向こう5年間の上海市の交通企画では、公共交通は揺るぐことなく最優先の地位に位置づけられており、2010年までに、上海市は300キロの軌道交通ラインを整備することになっている。
黄浦江沿岸部の再開発
クルーザで黄浦江沿岸の美しい景観を眺めることは、すでに上海観光の人気コースとなっている。向こう5年間に、黄浦江沿岸の総合開発が全面的に展開されることになっており、万博のパビリオン、北外灘国際海運センター、新しい住宅団地などの建築物が、黄浦江沿岸の景観をさらに色とりどりのものにすることだろう。
民生
上海市の「第11次5ヵ年企画」には、雇用、住居、食品安全、交通、出稼ぎ労働者、生活難の高齢者など、人々が大きな関心を寄せている問題が盛り込まれており、民生問題は高度に重視する市政府の姿勢を物語っている。一人当たりの居住面積が14.8平方メートルに、一人当たりの緑地面積が11平方メートルに、50万の雇用の増加、郊外の農民6万人に対する職業訓練の実施、16万人の一人暮らしのお年寄り、あるいは特殊な世話が必要なお年寄りに自宅で世話するサービスの提供などすでに成し遂げられている成果を踏まえ、今年、上海市はさらに社会事業への支出の増加分の70%を民生事業に投下し、上海の公共財政が今後、民生に関する事業に傾斜していくシグナルであろうと見られている。
「チャイナネット」
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