北京に1つの民間環境保護組織があり、その名前は北京地球村環境文化センター、普段"北京地球村"と呼ばれています。この"北京地球村"は緑色のコミュニティーの構築を推進し、市民の環境保護意識を高めることに重要な役割を果たしています。この組織の創設者は女性で、名前が寥暁義です。
50歳を越えた寥さんは小型で、髪の毛は短く、目が大きく、体はほっそりしています。多くの人々は、この女性が中国でこれほど影響力をもつ事業を立ち上げたことに驚かされます。
寥暁義さんはかつて中国社会科学院で哲学の理論を研究していました。1993年から1995年まで客員研究者としてアメリカのノースカロリイナにいました。これまでに環境保護問題にずっと力を入れ、博士課程に入れるのに、彼女は中国に戻って、環境保護事業にすべての精力を注ぎました。
「アメリカに行く前、私はドキュメンタリー撮影のチームを持っており、独立したプロデューサーとして『緑色文化と中国』というドキュメンタリーを撮影していた。アメリカにいっている間はこの仕事は友達がやってくれた。友達に別の仕事が入ってきたので、私は戻ってきて、この仕事を続けなければならなくなった。当時、中国では環境問題がとても深刻なのに、マスコミはあまり報道していなかった」と話しくれてました。
中国に帰ってから、寥さんは「緑色文化と中国」というドキュメンタリーの撮影を終えただけではなく、北京地球村環境文化センターを立ち上げ、また、中央テレビ局で「環境保護タイム」というコラムを設けて、中国国民の環境保護意識を高めるため積極的に動き始めました。寥さんはこれまでに、環境保護に関する論文40万文字を発表し、ドキュメンタリーを百本ぐらい撮影しました。また、北京地球村は大規模な公益活動を行って、生活の中で市民の環境保護意識を高めることを推進しました。2000年4月22日が世界地球デーで、北京地球村はいくつかの環境保護NPO組織と一緒に、"地球デー中国行動"という活動を行い、千万人近くの人が"緑色の生活を選ぶ"をテーマとする環境保護活動に参加しました。
哲学を専攻した寥暁義さんはものを考えることが好きな人であると同時に、自分の考え方を実行に実現させる人です。彼女の友人で、北京地球村の仲間でもある栗力さんはこのように寥さんを評価しています。
「寥さんはやる気満々の人で、決まったことは最後まで遣り通す。これまでに後悔したことがない」と語ってくれました。
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