国家情報センターなど複数の機関がこのほど相次いで発表した予測報告によると、来年の消費ニーズは引き続き好ましい上昇傾向を維持するとみられる。同センター経済予測部の祁京梅高級エコノミストは「来年の消費は実質成長率が11.3%に達し、三大需要(投資、消費、輸出)のうちで成長の持続性が最も強くなる」との見方を示す。
同センターがこのほど発表した報告によると、2005年の経済の急速発展は、06年の消費拡大に向けて多くのプラス条件を作りだしたため、消費財市場は今後、安定しつつ隆盛に向かうことが予想される。
同センターは同時に、06年の消費の増加はいくつかのマイナス要因に直面するとも指摘し、マイナス要因として(1)国際原油価格の高騰や不動産調整政策の影響により、自動車と住宅の消費市場が再び隆盛に向かうことは難しい(2)農民の現金収入が継続的かつ急速に増加することは難しくなる??の2点を挙げた。
祁高級エコノミストは多方面の要因を総合して、06年の消費財小売総額は前年比13.0%増の6兆8766億2千万元に上り、名目成長率は05年を0.2ポイント上回ると予測する。06年の物価水準は05年をやや上回るだろうことを考慮すると、実質成長率は約11.3%となり、05年の実質成長率予測値を0.6ポイント下回るとしている。(編集KS)
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