1996年に中国とロシアの定期首相会談のシステムが確立して以来、両国の協力分野は絶えず拡大し、協力水準も絶えず向上している。今月4日、ロシアのフラトコフ首相の中国訪問に同行し、中ロ第10回定期首相会談にも参加したロシア対外貿易銀行(VTB)のコルスキー総裁は、北京貴賓楼飯店で、中ロの金融分野での協力強化などについて取材に応えた。
コルスキー総裁は次のように述べた。
ロシアと中国の両国は友好的な隣国であるだけでなく、信頼できる政治および貿易のパートナーでもある。ロ中の定期首相会談システムは、両国の経済貿易関係発展の全面的促進において積極的な推進作用をもたらした。現在、両国の金融分野での協力には非常に大きな発展の余地があり、VTBは中国の金融機関とともに努力して、新しい協力分野を開拓したいと願っている。
3日に行われたロ中第10回定期首脳会談の終了後、VTBは中国側と2件の重要文書に調印した。1件は中国銀行との総額2億ドルの輸出買い方向け貸付金合意で、主に中国産設備のロシア向け輸出をサポートするものだ。もう1件は中国銀聯との協力覚書で、 VTBのネットワークシステムを通じた、中国で発行された銀聯カードのロシアでの使用の実現に向けた協力の意向を確定したものだ。現在ロ中の国境地帯における年間の出入境者数は200万人を超える。将来双方の観光客に対するビザ免除制度が実現すれば、この数字はさらに上昇し、中国銀聯カードはロシアでより大きな市場を獲得するだろう。
ロ中両国の銀行間協力の発展ペースには計画通りいかない部分もあるが、双方の協力分野は絶えず開拓されている。ここ数年来、中国はロシアの建築・不動産市場に参入し始め、ロシア市場への投資を拡大している。双方がともに努力し、適切かつ効果的な措置を取りさえすれば、ロ中の金融分野での協力はより大きな成果を獲得するに違いない。
「人民網日本語版」
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