具体的なやり方は政府が資金を出して、7歳以下の子どもに5種類のワクチンを接種しています。それには、小児麻痺、(しょうに)、ハシカ、B 型肝炎、結核、百日咳、ジフテリアなどの予防ワクチンが含まれており、その接種に僅かのサービス費用しか取りません。このため、中国で、これらワクチンの接種が普及し、子どもの免疫力が大変向上してきました。これについて、中国工程学院アカデミーの胡亜美さんは
「2003年、SARS ・新型肺炎が中国で流行した際、子どもの死亡率はゼロでした。それは、子どもへの接種が普及され、小児麻痺やハシカなどの予防ワクチンはSARS の予防に共通性があるのだと見られています」と述べました。
中国では、15年前に、県を単位として、子どもの免疫接種率は85%に達しました。そして、これはユニセフ・国連児童基金、WHO ・世界保健機関と中国衛生省の審査に合格しました。免疫計画の実施に伴い、ハシカや、結 核、ジフテリア、百日咳などの伝染病の発病率は低くとなりました。例えば、はしかの場合、1960年代の初め、10万人に当たり2000人でしたが、今では、10人となり、ほぼハシカはなくなりました。
それに継いで、2000年にポリオを無くす目標も実現しました。
これら5種類のワクチンのほか、子どもは自費でインフルエンザやB型肝炎の予防ワクチンを接種することも出来、大人たちはそれぞれ個人の必要におじて、ワクチンの接種を受けることが出来ます。
現在、中国では、人々を伝染病から守るため、科学者は新しいワクチンの研究に努めています。それに、エイズ、一部の腫瘍、慢性病などの予防ワクチンが含まれています。
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