20歳のミョンネイさん
ところで、20歳のミョンネイさんは30人の中で、共通語が一番流暢な人でした。彼女の助けで、皆さんと支障なく、交流することができました。謝謝!
しかし、信じられないことに、20歳の彼女は小学校に入ったことがなく、文字の読み書きはできないようです。自分の名前の漢字ぐらいは読めるようですが、書いてはもらえませんでした。
こんなミョンネイは2年前、同じ村の男性と結婚しました。
「旦那さんは優しいですか」と聞いたら、「結婚前ほどじゃなくなったね」と彼女は笑いながら、近くにいるもう一人の女性の肩を抱き、「姑です」と紹介してくれました。
しかし、驚くほどの若さです。せいぜい、30代半ばじゃないのでしょうか。肌のつやと言ったら、表情の幼さと言ったら……40歳には絶対なっていないと断言できます。
すると、私と同世代?なのか。ひやっ……汗が出てしまいました。
ミョンネイたちの村では、一部の若者を除き、ほとんど村人は普段着に民族衣装を着ているようです。服装やアクセサリーで、相手が結婚したのか、未婚の人なのか、すぐ区分け付くそうです。
服装の話となると、誰かが頭のアクセサリーから一欠けらの装飾品をはずして見せてくれました。
「牛の骨です」、とミョンネイは今時と思えないほどの村の風習を紹介してくれました。
「私たちの村では、男の子は好きな女の子に出会うと、これをプレゼントする。女の子がもし、受け取ってくれるなら、つまり、その男性にも好感を抱いていることになる。すると、二人は夜、一緒に寝ることができる。村には、そのような若者衆専用の小さな家がある。結婚前ならば、誰とでも付き合える。私は何人とですって?それは分からないほどに……」
|