9月1日はチベット自治区の設立40周年の記念日に当たります。この40年、とりわけ、ここ数年来、中央政府の政策的援助により、チベット自治区の経済発展や人々の生活は大きく改善されました。
今日はチベットの林芝地区米林県米林鎮の鎮長をしている30歳のローバ族女性・全国人民代表大会代表の暁紅さんに、彼女の故郷について紹介してもらいます。
林芝地区はチベットの東南部、省都のラサから約400キロのところにあります。雲南や四川と隣接し、チベット一の河川、ヤルツアンブ川のほとりに位置しています。海抜2800メートルで、チベット高原の中では、比較的海抜の低い場所です。また、ここは暖かく、湿潤な気候に恵まれ、「チベットの江南」とも呼ばれているところでもあります。
ちなみに、林芝地区の総面積は約12万平方キロ、総人口は約14万人です。この中、暁紅さんの自宅のある米林県は、総面積約1万平方キロメートルで、総人口約1万7千人。チベット族、ローバ族、メンバ族、イ族、ホイ族、キョウ族、漢族など多民族の居住地です。
暁紅さんの民族・ローバ族の総人口3000人程度で、中国で最も人口の少ない民族でもあります。彼らは主として、林芝地区に居住しています。「ローバ」はチベット語で、その意味は「南方人」という意味だそうです。彼らは文字を持っていませんが、独自の言語を持っています。40年前に、チベット自治区が設立された時、ローバ族の人々は原始社会的生活から、一挙に近代生活に突入しました。
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