ミーナさんは、自分が来たばかりのとき、8人の子供が声をそろえて、「お母さん」と呼ばれて、顔が真っ赤になったと当時を振り返っています。一家9人の衣食の世話をしなければならないという大任を思うと、不安も大きかったのですが、子供たちの無邪気なまなざしを見て、責任の重大さを痛感し、頑張るしかないと自分に言い聞かせたと話しました。
当時、4歳だった双子のアイサンジャンさんとユイサンジャンさんが栄養不良で背が伸びず、体も弱々しかったのですが、今、保母の世話で、二人ともすっかり丈夫な体つきになりました。兄のアイサンジャンさんの話です。
「以前、私は成績が悪かったが、今、三年生になり、成績も良くなり、試験もいい成績になり、先生によく褒められるようになった。私はうれしいし、お母さんも喜んでいます。」
アミーナさんはこの家のため、自分の大部分のエネルギーを注ぎ、と同時に、子供たちの愛も得ました。ある日、アミーナさんは体調を崩しました。双子のアイサンジャンさんとユイサンジャンさんは放課後、すぐに家に帰り、アミーナさんに代わり競って家事の支度までしてくれました。アミーナさんは感動して、子供たちをしっかりと抱き締めました。
子供たちは両親を失ったが、子供村とう大きなファミリーの中で、彼らは愛と温もりを得ました。今年4月、国連慈善大使のジャッキー・チェンさんが医療チームを伴い新疆を訪れ、子供村に子供たちを訪問し、彼らに学用品を寄贈しました。
社会各界の関心の下、これらの子供は健全に成長しています。今、子供村の子供たちは、音楽専門の先生の指導を受け、自分たちのバンドを組んで、演奏できるようになっています。
これは7歳の雷紅艶さんの奏でる筝の演奏です。
子供村は子どもたちに暖かい家を与え、子供たちはここで楽しい生活を送っています。ウィグル族の女の子、ウリマイティグリさんは、大きくなったら、医者になりたいと夢を聞かせてくれました。
「お母さんの世話で、私たちは幸せな生活を送り、元気に大きくなっています。子供村のおじさんたちもやさしい人たちばかりです。どこに行っても、私たちは人の助けの下で幸せな生活を送っています。その恩返しのために私は、大きくなったら、医者になり、病気で苦しんでいる貧しい人たちを助けたいと思います。」
子供村での取材を終え、帰途に付いた記者には、子供たちの楽しい演奏がまだ耳に響いています。
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