この体験がきっかけになり、李萍さんは新疆で花卉栽培基地を築き上げることをライフワークにすると心を決めました。
帰国後、李萍さんは早速花卉基地の建設に取り掛かりました。しかし、新疆の地理的条件が花卉栽培に適しません。この難題の解決に、莫大な投資が必要で、リスクの大きいことを覚悟した上で、李萍さんは人工知能を利用した環境制御型の温室を導入しました。バラの花は温度に敏感なため、李萍さんは温室に泊り込むことになり、子守りをするように花々を見守っていました。
技術だけでなく、スタッフへの管理にも数多くのエネルギーを注ぎました。経営者として、李萍さんは従業員の教育を大変重視し、数多くの優秀な技術者と管理者を企業に引き付けることができています。
湖北農業大学を卒業した張朋さんは自分の仕事と生活環境にたいへん満足しています。「李社長は従業員に優しく、私たちにとても良い環境を提供してくれています。寮のすべての部屋にテレビと電話を備えてあり、入社したばかりの時から、雲南など数多くのところに派遣され、研修のチャンスを与えてくれました。」
先進な技術、人間に優しい管理により、会社が急速に発展でき、李萍社長の花卉基地が成功を収め、彼女は中国の「西部のバラの女王様」との誉れを持つように至りました。
将来に対して、李萍社長は自信に満ちています。「今のところ、私たちはキルギスや、アゼルバイジャンなどで、マーケットを切り開くことに成功しています。とりあえず今は花卉の栽培、この次は、香料の加工を始めようと思っています。また、花のエッセンスの抽出などで、韓国企業と提携する話も進めています。更に、将来は観光業も視野に入れたいですね。」
李萍社長のビジネスは今後もどんどん拡大されていきそうですね。
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