チベット仏教の発祥地として有名な山南地区には、世界にその名を知られる3つの寺院があります。今日ご紹介するのは、ヨンブラカン、紀元前2世紀に初代チベット王が建てたとされています。チベット語で「ラカン」は「宮殿」の事を表し、「ヨンブ」とは、「母鹿」を指します。この寺院が位置する高さ200mほどの山の形が母鹿に似ていることから、この名前がつけられたと伝えられています。ダライ・ラマ五世の時に、宮殿から寺院に改造され、多くの僧侶がここで修行に励み、チベット仏教を伝える有名な場所となりました。また、ヨンブラカンはチベット最古の宮殿で、山の麓にはチベットで最初に使われた畑もあります。(取材・写真:劉 睿)
200mほどの小高い山の上に位置するヨンブラカンから
周辺の起伏に富んだ山河が一望できる
ヨンブラカン内の仏殿、普段は僧侶達が経を唱える場所
仏殿の中央に祀られている釈迦如来像と
チベット仏教を広めたチベット王のソンツェン・ガンポ像
ヨンブラカンがそびえ立つ山の麓で、
地元の人は馬に乗って山を登るサービスを提供している(登り20元、往復30元)
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