中国語では、「2月の風はハサミのように」という言い方があります。2月の風は1年で一番冷たく、吹かれたら、まるでハサミに切られるように痛く感じられます。そんな2月に北京で、イチゴの季節が迎えられるなんて、信じられますか?
イチゴのオリンピックと呼ばれる「第7回世界イチゴ大会」が18日、北京市の郊外にある昌平で開幕しました。世界大会は4年ごとに開かれて、1988年から始まりました。今まで、イタリア、アメリカ、オランダ、フィランド、オーストラリア、そしてスペインで開催され、中国での開催は初めてで、アジアでも初めてのことです。
広大な会場入内に入ると、広場や施設、照明や標識などもイチゴをイメージしたつくりになっていて、まさしくイチゴづくしです。
イチゴが栽培されている温室の敷地面積は約1000平方メートルあり、日光は自動的にコントロールされていて、温かく、立体的な棚に約10種類の品種が土壌いらずという最新の栽培技術で展示されています。特別参加?のミツバチたつも、イチゴの花を求め、飛び回っています。
関係者の話によりますと、美味しくイチゴを育つためには水を作る専用機械を取り入れており、温室内で一般の水を濾過し、イチゴが一番好きな弱酸性の水を作り出しています。
イチゴの国際展示では、日系の品種をはじめ、欧米、アフリカ・オーストラリアのイチゴがそれぞれの温室に集められています。また、食べるイチゴはもちろんのこと、観賞用のイチゴもずらり並んでいて、数えられないほどの種類がいっぱいでした。例えば、もともと白いはずの花が濃いピンク色や黄色に咲いて、大勢の観客たちが足を止めていました。
イチゴを大きく分けて、このようにまとめてみました。
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大きさ | 香り | 甘さ |
アジア | ★★ | ★★★ | ★★★★★ |
欧州 | ★★★★★ | ★★ | ★★★ |
アメリカ | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★ |
アフリカ・ オーストラリア |
★★★★ | ★★★ | ★★★ |
今回、大会の会場となった昌平区は、都市型の現代的な農業を目指していて、果物に理想的な環境を活かし、中国最大の苗育成基地として、すばらしい品質を作り出しています。
大会終了後も今年6月まで一部が一般公開され、イチゴの販売をはじめ、イチゴ栽培やイチゴケーキづくりなどを体験することができるということです。(取材:山下、佟同)
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