ついこの4月中旬、北京で行われたCIGE(中芸博国際画廊博覧会)も、作品の単価が前回の5分の1にまで暴落したと言われています。
こういう時代の変化を背景に、今回のアートフェアに出展したギャラリストは、ネットワーク作りとPRに一番の期待を寄せているようです。
北京のギャラリー「印像空間」の責任者の話です。
「一番の目的は自己アピールです。主として、若手アーティストの作品を中心に展示しました。それから、今後、長期的にビジネスができるパートナーをさぐってみたいです。取引額の期待値なんて、特に設けていません」。
アートフェアには世界各地からだけでなく、中国各地からも多くの見学者が訪れています。西南部中国の現代アートの中心地として知られている成都から来た映像アーティストのQさんと友人は、「2009年は学術交流の年ですね」と苦笑いしながも、「だから、じっくりと色んなものを整理し、考えたい年にしたい」と言い、「『映像北京』でかなり刺激的なものも見ることができ、来て良かったです」と満足した気持ちを語ってくれました。
「若手アーティスト」という語が今回のアートフェアのキーワードの一つでした。果たして、世界的な経済危機を経た後、中国の現代アートはどうなっていくのか、北京の春を本当の意味でのアートの春にするには、まだいくつもの課題を乗り越えなければならないようです。
(王小燕)
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