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聞き手:王小燕
燃える夏の幕開けです。今回のゲストは、この夏、中国の東北地方を自転車で旅する計画を立てている「チャリ爺」のお二方です。
このお二人とは、元ジャンボ機機長の丸山巌さんと元高校校長の伊藤裕隆さんです。この7月16日、2人は豪州から合流する友人の小川さんと3人で、約1ヶ月にわたる中国東北の旅を計画しています。
スタート地点は丸山さんの生まれ故郷であるハルビン。目指すのは南へ約1000キロ先の葫蘆島です。1946年、11歳の丸山さんが家族と共に帰国の引揚船に乗った場所です。写真(下)はお二人の2012年夏のチャリ旅から。
3年前、シルクロードを自転車で走る旅を無事完走した丸山さんは、今回の旅を自ら「恩人探しの旅」と命名しました。引揚げ前に、母と子だけの丸山さんの家に越冬用の食料と燃料をたくさん持ってきてくれた中国の恩人・「林志揚」さんの子孫の方を探し出して、直接お礼を伝えたいと考えているようです。
飛行機で空を飛び回ることには慣れている元機長、自転車で体験した中国をどう振り返えるのか。元校長で、自転車の達人である伊藤さん、自転車旅の醍醐味をどう語るのか。今回は2012年夏の旅での見聞を中心にお話を伺い、合わせて、今夏の旅に寄せた期待も聞きました。
ちなみに、7月16日にスタートする今回の旅は、7月31日の葫蘆島入りを目指し、8月5日に北京での集合を予定しています。「チャリ爺」の道中のご無事を祈りながら、今回の旅の話、今から楽しみです。
【プロフィール】
丸山厳(まるやま いわお)さん
1935年 ハルビン生まれ
1946年 日本に帰国
1958年 航空大学校を卒業し、パイロット訓練生としてJALに入社
1959年 副操縦士
1977年 機長
1978年 日本航空機長会理事
1982年 日本航空機長会会長(11年間務める)
1995年 退職
1980年~1990年 稲尾和久総監督と共に、毎年福建省を訪問してアモイ大学、福建師範大学の学生に野球を教え、JALの客室服務員や操縦士チームとの交流を行い、野球道具を寄贈する
伊藤 裕隆さん
1951年 福島県生まれ
1975年 福島県教諭 工業科の機械
2011年3月11日 南相馬市小高区小高工業高校で地震、津波に遭遇
南相馬市民1200人が学校に避難してくる
3月13日 原発メルトダウンにより北のほうに避難
2012年3月 退職
2012年6月 丸山さんと中国上海から南京へ自転車、
南京から西安までは寝台列車
西安から上海まで自転車
西安から三門峡、洛陽、徐州、商丘、揚州、常熟、上海のルートで2063キロ、48日間自転車で走る。
パンクゼロ!
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