今回の1枚は最近、気になった建物を写真から。
「あれっ、ヨレヨレ」。ちゃんと建っているように見えて、何か不安定。北京南駅から高速鉄道に乗って南下、郊外へ出てすぐに左側の窓から現れます。まるで紙で作ったような不思議なデザインのビルがいっぱい。一体、なんでしょう。マンションなのか、雑居ビルなのか。北京には奇抜なデザインのビルが多く、一方、上海はビルのてっぺんのデザインに特徴があり、面白い。今回のビルも気になっているのですが、次回までに調べておきます。
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お話は「急患治療体験の第2弾」です。前回は切り傷。さて今回は~。 私の悪いくせで、痛くない虫歯は放置してしまう。先日ついに痛みだし、ほっぺが腫れだした。「おたふく風邪みたい」と笑う妻。当人は痛くて笑えない。歯医者嫌いの私もさすがに降参し、ある有名な大学の病院へ。
日曜日ということで「急患」扱い。「3時間は待つことになります」(受け付け)。待合所に行くと、「明白了」。患者が多い!痛みと◯◯との闘いが始まります。
日本では歯医者に限らず、さすがに「急患」ともなれば同じような痛みで来た患者がほとんどで、待合室はしんみりと静か。一方、今回の待合所はにぎやかです。女性をひざにのせ、キスをし合う恋人もいれば、お菓子を食べる家族連れ、携帯でゲームをする人…。ドアを開けて診療しているので子供の叫び声に、痛む「ズキズキほっぺ」が強烈に反応。「果たして待てるだろうか…」。
で、2時間後、名前が呼ばれ、診療室へ。担当医はちょっと、歯を見ただけで「レントゲン担当者が休みなので」との説明後、2者選択。「レントゲン写真はないが当てずっぽうで治療する」、「飲み薬を持って帰る」。痛みが絶頂の中、なかなか冷静な判断はできません。すると、すでに次の患者が私の寝ていた診察ベッドに。2組の患者や家族が入り乱れて…。
治療して、いくらかでも痛みを和らげたいという心残りもありましたが、薬を受け取り、帰宅。予想通り、眠れない夜に。「別の病院へ連れて行く」と真顔の妻。 2日後、依然として「おたふく風邪」状態の私はタクシーに乗せられ、別の病院へ。「えっ、ここどこ?」。玄関を入ると、ホテルのロビーのような雰囲気。「予約の方ですか?」と笑顔で迎える受け付けの男女。「私立の病院よ」と妻。「私立?」。中に入ると、静かさと清潔さに驚かされました。海外とも連携し、最新の機器と技術を提供しているそうで、レントゲンも初めて見る機器。
「どうぞ」(日本語)で診療室のイスへ。ちょっと畏まりながら座ると、担当医、補助員、妻、全員が「あ〜」。私も「あ〜」と口を開けると、目の前には全員の顔。「痛くない!」。部分麻酔をしたせいもありますが、とくかく作業の手際が良い。
治療を受けたあと、次は別室で映画を見ながら点滴。「こりゃあ、別世界だね」。「私もびっくり」と妻も目をクリクリ。料金は少し割高ですが、歯医者嫌いの、この私も納得の、快適さ。私が知る日本を超えていることには間違いありません。
「ああ、治さないといけない歯が多いですね。次はここ!」と担当医。「う~ん、どうしようかなあ。(治療は)痛くない?」。 終わり
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