この「日本人スタッフのつぶやき」には、何かと地下鉄ネタが多いわけですが、
今回も地下鉄登場です。
先日、美容院に行きまして、そこでヘアスプレーを買いました。髪型も決まり、いい気分で地下鉄の駅を目指しました。北京の地下鉄は、乗車前に手荷物検査がありますので、いつものように検査機にポンっと荷物を置いたのです。ベルトコンベアに載った手荷物がゆるゆると出てきたのを確認し、さっとつかんで行こうとしたところ、検査員の女性が「待って!!!」と叫ぶではありませんか。
北京に7年住んでいますが、こんなこと初めてのことです。
ぱっと頭に思い浮かんだのは「ヘアスプレー」です。ま、でも未開封のヘアスプレーですし、交渉したら何とかなるだろうと軽く考えていたのすが、この若い女性が何としてでも譲らない。まあ中国には珍しい頑固者でした。(責任感が強いとも言いますけどね)
かつて私はある駅で、鞄にナイフを持っていて検査に引っかかったおばさんを見たことがあります。すると、おばさんは「私は毎日、食後に果物を食べるの。ナイフがなくてどうやって果物食べるのよ!!」と、ものすごい剣幕で叫ぶと、そのままそそくさと改札口へ入っていったのでした。なのに、なのに私の目の前にいる検査員は聞く耳も持ってはくれないツワモノでありました。まさか地下鉄に乗車拒否されるとは。全く意外なところで油断を許さない北京です。(吉野綾子)
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