「ちょっと、ストレス解消に行きましょうよ」と、お世話になっている国家ラジオ映画テレビ総局の方に誘われ、北京市の郊外へ。日本ではGWの時期で、こちらも3連休。夫婦共々、ちょっとした旅気分を味わうとともに、北京の意外な表情に出会いました。
ビルが並ぶ都心を離れ、1時間半。あたりはすっかり田園風景に変わり、都会の喧噪を忘れさせてくれます。目的地に近づくと、小さな湖。道中の、のんびりとした雰囲気とは一転し、大勢の人でにぎわっています。そうです、ここが巷で知られる都市と農家を結ぶ拠点、「農庄」と呼ばれる観光地だったわけです。湖の周りには数えきれないほどの、野外店舗が並び、観光客が青空の下で、食事や釣りを楽しんでいました。
「すぐにシカゴに赴任するという親戚の方と一緒に自助焼烤」
羊肉などを焼く、いい匂いに誘われ、私たちも「農庄」に入り、さっそく「自助焼烤」に挑戦です。地元で穫れた新鮮な野菜や羊肉、鶏肉、魚などをもらい、それぞれ家族やグループで焼きます。日本での野外バーベキューに似ていますが、少し背の高い炭の入ったコンロなので、立ち姿は焼き鳥風。炭火の着きが悪いと、ちゃんと指導に来てくれます。誘ってくれた方の親戚も一緒に一家団らんといった感じ。焼き鳥屋さんになった気分で、出来上がった串を渡すと、「謝謝」「謝謝」。確かにストレス解消!
「広々とした敷地は、家族やグループでいっぱい」
広い敷地内には釣り堀のほか、何と倉庫改造したような卓球やバドミントンなどができる施設もあり、ビックリ。「では、卓球を」と挑戦しましたが、小学生以来のことで、皆さんの相手にはならず、妻と卓球のまねごとで汗をかきました。とにかくどこも人がいっぱいで、隣から飛んでくる玉を避けたり、ころがった玉を一緒に探したり。でも、こんな人ごみだと、ふれあいがあり、いいものです。千円以下で食べ放題、飲み放題、遊び放題。都市と農村との経済交流、日本のハコモノ行政では感じられない「元気よさ」が、そこにはありました。(山下)
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