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日本人スタッフのつぶやき148ー初夏の日差しに誘われて~日壇公園

2012-05-07 12:25:38     cri    

 5月に入りました。立夏も過ぎて、北京は日中の気温も30℃を超えるようになり、すっかり夏めいています。この初夏の日差しに誘われて、久しぶりに日壇公園に行ってのんびりしてきました。4年前に北京に移り住んだ時、家の近くにあった公園がこの日壇公園で、よく散歩をしていました。市中心部からほど近く、大使館エリアの一角にもある緑豊かなこの公園は、都会の喧騒を忘れさせてくれるオアシスのような場所で、私のお気に入りスポットです。

 しかし、この公園は実は、古代に祭祀や大きな行事を行ったとされる北京市内の5つの壇の内の一つで、明の時代である1530年につくられ、その名の通り、明と清の皇帝が太陽神を祭っていた由緒ある場所なのです。現在、祭祀場の門は閉められていて入ることはできませんが、近くの小高い丘に登ると中の様子を見る事ができます。

 園内では多くの人が踊りの練習をしたり、体操をしたりして、汗をかいていました。

 園内を散策していると、どこからともなく二胡の音色に似た、いかにも中国的な音楽が聞こえて来ました。何とも悲しげなその音色に引き寄せられるように、その方向に足を進めていきました。奏でられていたところは公園内にある池のほとりの一角で、後から知ったのですが、その楽器は、モンゴルの「馬頭琴」という楽器でした。生まれて初めて見た馬頭琴ですが、確かに楽器の頂上に馬の頭部の彫刻が配されています。そして、池を眺めながら聞く馬頭琴のメロディーは最高でした。

 都会のど真ん中にありながらも、豊かな緑や蓮の浮かんだ池、池にしだれる柳が美しいこの公園は心がとても癒されます。皆さんも北京に来られた際にはぜひ一度行かれてみてはいかがでしょうか。 (小野 博民)

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