会員登録

人・家族を大切にするラボ国際交流

2012-03-31 21:38:50     cri    

 風が温かく香る3月末。今年も、北京月壇中学校のみんなが、日本からのラボっ子たちと再会した。生徒らの歓迎の言葉を見れば、その熱心さと優しさが伝わってくる。なにしろ、ラボ国際交流センターと月壇中学校の交流は27年も続いていて、もう「家族ぐるみになっている」と言っても過言ではないだろう。

 ひとことで交流と言っても形式は様々だが、「ホームステイ」はラボ交流の一番の特徴だ。家族の重要性やよさを味わってもらい、人と人とが友情を育む種を蒔いて置こうというのだ。

対面式を終始笑顔で見守った寺嶋隆介団長

ホストとの初対面でやや緊張気味

 実際に、早くも友情の芽が育っている。王昕玥さん、母校の月壇中学校を卒業して、今は、大学一年生。専攻はずばり日本語同時通訳。ラボとの交流に4回も参加して、2年前に出会ったのが九州から参加の岩永小夏さん。その後、岩永家にホームステイにも招かれた。今回は小夏さんが妹と共に北京にやってくる。そこで、王さんは卒業生というスペシャルホストで、妹のちあきさんのホストになった。ちなみに、この岩永姉妹の上の兄弟3人も、かつて、ラボに参加。なんと兄弟5人全員がラボ活動で中国を訪れいているのだ。

王昕玥さん(中)

岩永姉妹と王昕玥さん(右)

  対面式の会場には、もう一人、OBが以前のホストに会うために駆けつけてくれた。かつて、日本から参加し、今は北京の中学校に在学中の福田有恭くん。2回もホームステイして、そのうちの一人のホストの子供は、福田君とは逆に現在大分に留学している。福田君のお姉さんも活動に参加したことがあり、また日本の家では中国の生徒を受け入れたこともある。いまでも、お互いの家族が子ども達の留学や就職のことで相談したり、交流している。国を超えての友情がこの福田家にも芽生えているのだ。

ラボに参加していた時の福田くん(右2)と今の福田くん(左)、お兄さんになったね!

梅木チューター(左)

 子ども達の交流を陰で支えているのはチューターと呼ばれる先生の皆さん。今回訪中したのは合わせて39人、ラボっ子27名をチューターや事務局12人がサポートしていた。特に目を引かれたのは梅木チューターで、なんと「梅愛華」という中国名の名刺が差し出されて嬉しかった。中国訪問歴はなんと30回近く。雲南省の険しい山々を見て、自分がまるで胎児になって母親のお腹に戻ったように思ったという。また「人・家族との交流は原点なのだ」という梅木さんの言葉が深く印象に残った。後に読んだ梅木さんのエッセーには、中国人が頻繁に登場するのがよく分かった。

 ホームステイのほか、みんなは授業見学や観光も楽しんだ。外国の風に触れてきたラボっ子たち。大人たちの暖かいまなざしに見守られ、ますます元気に、心豊かになっていくのだろう。(王秀閣)

関連ニュース
写真トピックス
コメント
今週の番組
今日熱点
快楽学唱中文歌
特集ダイジェスト
LINKS