日本の微博達人「オッサン」×中国トップコスプレイヤー「黄山さん」
歓談している二人
中国版ツイッター「新浪微博」で6万以上のファンにフォローされる大活躍中のhimajin8880こと沢田圭一さん。世界コスプレサミットでソーシャルメディアプランナーを勤める沢田さんは、普通のアニメ好きなサラリーマンのように見えますが、実は彼はもう1つの顔を持って、あるプロジェクトにとり組んでいます。それは世界中のコスプレイヤーたちから、お見舞いと応援のメッセージを手にした自分のコスプレ写真を募集し、東日本大震災の被災地の人々に勇気と笑顔を届ける「Prayers from Cosplayers」というプロジェクトです。このプロジェクトをPRするため、沢田さんは中日の間に行き来したりすることで、中国のアニメ・マンガ・ゲームファンにも知られ、「オッサン」とみんなから親しく呼ばれています。
取材の合間にファンにサインする黄山さん
11月20日、沢田さんは北京の国家会議センターで開催された「第1回ComicVertexアニメ展示会」に姿を見せました。しかも、コスプレの衣装で行きました。「今日は『銀魂』のMADAOを出します。このキャラはおっさんじゃないとできないものなので」と自分が扮するキャラクターを紹介する「オッサン」。会場に入ると、「微博のオッサンだ!」とすぐに見つけられ、一緒に写真を撮りたいとしきりに誘われます。ファンのリクエストを1つ1つ応えた後、オッサンは「今日は大事な友達に会いに行きます」と言いました。
大事な友達というのは、中国で有名なコスプレイヤー黄山さんです。2002年からコスプレに触れ始め、中国美術学院の動画専攻を卒業し、中国のトップコスプレイヤーと呼ばれています。今回の展示会で黄山さんのサイン会が開かれ、そのサインを求めるファンの長蛇の列は彼の人気を示しています。
himajin8880こと「オッサン」の「新浪微博」アクセスはここへ
オッサンの活動はブログでも見られるので、詳しくはここへ
この二人はコスプレを通じて、中日両国の青少年交流について対談しました。
オッサン:この前杭州で行なった国際動漫祭、広州のチャイナジョイ、南京の動漫祭などのイベントで何回も黄山さんと会いました。今回は4回目になりますね。
黄山:何回も会いましたね。もう「老朋友」です。
オッサン:杭州のコミックサミットに行ったとき、黄山さんはゲストとして出席し、サミットの通訳の方に紹介されました。ほかのコスプレイヤーたちも一緒にいるので、みんなで英語、中国語、日本語を混ぜながらしゃべっていた光景は今も覚えています。
黄山:オッサンと知り合うのはごく自然なことです。お互いにコスプレ好き同士としては話しやすいですよね。2002年からコスプレの世界に入りました。僕はアニメ好きで、メイクとスタイリングにも興味を持っていますので、自然にコスプレをし始めました。
黄山:オッサンは真面目な、熱心な方だと思います。オッサンがコスプレへの情熱は私たちを感動させています。中国のコスプレイヤーの年齢層は比較的に若いです。オッサンを見ると、私たちにも自信が出てきました。年を取っても、コスプレへの愛着が変わらない「オッサン精神」に励まされています。
オッサン:もともと微博で黄さんのことを知って、アイドルみたいな存在だと思っていました。杭州のアニメ祭ではじめて黄山さんがいると知ったとき、最初は冷たい人かなと思って、どきどきしていました。しかし、話してみると、すごく感じの良い人でした。
黄山:そうなんですか?そんな印象だったんですか。
オッサン:一番感動したのは、東日本大震災の後に、黄さんは日本へのメッセージをいれた自分のコスプレ写真を「Prayers from Cosplayers」のウェブサイトに送ったことです。しかも2枚を送ってくれて、すごく素敵な写真です。ワールドコスプレサミット運営会のみんなは非常に嬉しかったです。(取材:陳博、李陽、白昊 つづく)
黄山さんのコスプレ作品、日本漫画「NANA」の岡崎真一役
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