外国で暮らしている日本人はそれぞれ、その国の生活習慣と日本での習慣が違うことをうまく乗り越えながら生活していると思います。
ここ中国で暮らす私も、勿論そうです。お隣の国同士の日本と中国ですが生活習慣では様々な違いがあります。「郷に入れば郷に従え」と言う様に、なるべくその習慣に溶け込む努力をしていますが、どうしても日本式でないとつらいと思ってしまうことがあります。
それは「中国は椅子文化」であるということです。
畳などに代表されるように、日本の住宅では靴を脱ぎ地べたに直接座ったり寝転がったりする生活をしています。しかし、中国は椅子文化であり、靴を脱がない文化です。(現在は、部屋ではスリッパに履き替える習慣が都市部ではほぼ定着しています。)
日本のそういった様式に慣れきった私は、どうしても家の中を裸足で、そして地べたに直接座りたくなってしまうのです。そんなときは、ソファーの上や椅子の上にスリッパを脱いで乗っています。
因みに、中国人にとって膝を曲げて地べたに座るのはつらい姿勢のようですから「床に正座」なんてとんでもないわけです。
そういえば、数年前に数ヶ月間だけ北京に語学留学したとき、学校の寮の部屋の中でどうしても地べたに座りたくなり、新聞紙を床に敷いて体育座りをしていたのを思い出しました。
今では、変な、、、いや、いい思い出です 笑
丹羽麻衣子
| ||||
© China Radio International.CRI. All Rights Reserved. 16A Shijingshan Road, Beijing, China. 100040 |