しかし、ただ西洋風の挙式のみに依存した形式をそのまま移植するのではなく、挙式の後の披露宴では中国スタイルの真っ赤なチャイナドレスにお色直しをして、仲間や親族の集まりを重視する中国の伝統的な宴が開かれるなど、現在のウェディングスタイルは正に文化が混ざり合った特殊な儀式として広がりつつあります。
(Miyoshiがプロデュースする中国式のウェディングには、獅子舞なども登場)
西洋風のウェディングを日本人のプランナーに依頼する中国のカップル。
一見ちぐはぐな組み合わせに見えますが、Miyoshiがモットーとする「ウェディングは学問である、すなわち文化なのだ」という角度から見ると、これは一言、「文化の融合がウェディングで生まれるという面白さ」。
これは正に、新しいものを取り入れ、自分たちの世界に融合させることに長けた現代の若者たちらしいスタイルなのではないでしょうか。
(西洋風のウェディングにも、中国の色である赤がちりばめられている=撮影:馬玥)
これとは逆に、中国史の愛好家やより心に残る挙式を求めた外国人カップルが、ハワイやカリブ海などの海外でのリゾートウェディングと同じ感覚で、中国古代の挙式スタイルをそのまま再現したウェディングを中国で行うこともあるのだと言います。
「秦の時代の挙式を再現したい」。
中国を拠点とするMiyoshiに、日本からの電話でそう相談する日本人カップルが居ました。
ここにもまた、一見矛盾のようなアンバランスさが存在するにもかかわらず、Miyoshiの手にかかるとそれは「文化の対話」であって、当たり前のようにパズルのピースが埋められ、一つの奥深いウェディングの空間へと組み立てられていくのです。
(Miyoshiが手がけた日本人カップルの本格的な中国式ウェディング)
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