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 「岩崎ちひろと日本の絵本」展 日本文化センターで開催

2010-11-01 17:07:22     cri    

 「今の局面に限らず、岩崎ちひろの絵本にはとても大切な意味があると思っている。お互いの国を理解し合い、それぞれの国が手を繋いで、子どもに幸せな未来をもたらすことは変わることがない日本と中国の大切なテーマだと思うし、世界のどの国にも共通するテーマだと思う。特に、岩崎ちひろは、戦争中に、二度中国で生活したことがあるので、彼女にとって、戦争というものの本質、戦争を繰り返していけないということはとても重要なテーマだと思っている。そのテーマを今の皆さんに伝えていきたい」

 また、「絵本は子どものためだけに存在しているものだと思っていない。むしろ大人も楽しんでもらえる文化財だ。子どもは絵本の内容を、何の先入観もなくすぐ受け入れられるが、まさに大人にこそ読んでもらいたい絵本もある」と大人に呼びかけていました。

 幼児教育の仕事をしている20代後半の女性は、講演を聞いたあと、「子どもたちが『戦火の中の子どもたち』を読んでも、戦争の怖さ、平和の有難さを深く感じられない。そこで、その深い意味をどう子どもたちに伝えるかは、大人の重い責任だと思う」と感想を述べました。

赤ちゃん向けの絵本「いない いない ばあ」松谷みよこ 絵

「ぐりとぐら」中川李枝子・大村百合子 絵

「あめのひのるすばん」岩崎ちひろ 絵

「となりのせきのますだくん」武田美穗 絵

 展示会、開幕講演会以外にも、「ちひろ水彩画技法体験工房」、「絵本朗読会」などのイベントも日本文化センターで行われました。(文:陳博 写真:李陽 チェック:大野)


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