開幕式 |
銅像の除幕をする中国文物学会の羅哲文名誉会長と中国政協の孫家正副主席 |
中華社会文化発展基金会は、6月12日の「文化遺産デー」に梁思成を記念した展示会など一連のイベントを北京で行いました。イベントのテーマは「師の道~人類文化遺産保護の先駆者梁思成先生~」でした。
世界的に有名な優れた建築歴史家、建築教育家の梁思成氏は60年前、第二次世界大戦の勝利が近づいた時、自身も日本の侵略行為で身を切られる思いをした中国人でありながら、京都や奈良の古都を爆撃しないようアメリカ軍に提案しました。東洋の古代建築は人類文化の至宝であり、焼滅させてはならないと敢然と立ち上がり、唐招提寺などの古代国宝建築を戦争から守ったのです。
「古都の恩人」と呼ばれる梁思成を記念・表彰するために、2007年12月に国連ユネスコ親善大使の平山郁夫氏は日本の奈良県に梁思成の銅像を立てることを提案しました。この提案は中日両国から歓迎され、「日本奈良県梁思成像建立組織委員会」が立ち上げられ、中日友好事業に新しい1ページを書き加えました。
尚、今年は奈良の平城京遷都1300年にあたり、奈良県は銅像建立を「平城京遷都1300年祭」の一環として、今年10月31日に「梁思成先生銅像建立開幕式」などの祝賀活動を行う予定です。
梁思成の記念展示会は中国国家博物館で16日まで行われ、梁思成の文化遺産保護への貢献が紹介されました。12日の開幕式には、中国政協の孫家正副主席、清華大学の顧秉林学長、元中国大使の阿南惟茂氏、奈良県の窪田修副知事や梁思成の親族が出席しました。
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