地震、サイクロン、雪害、洪水、台風、地すべり…
    毎年、この地球上で、自然災害により、多くの尊い人命と財産が失われています。中国も日本も、自然災害の多発する国です。

    5月12日、マグニチュード8.0の四川大地震が起き、中国のほぼ全土で揺れを感じました。7月5日現在、死者69196人、行方不 明18381人。被災面積は10万平方キロ以上、被災者が4500万人に達しています。
    全世界にショックを与えたこの大地震からわずか一ヶ月。6月14日に今度は、日本の岩手・宮城内陸地方でマグニチュード7.2 の大地震が発生しました。現地では、現在も不便な生活を強いられている人々が数多くいます…

    振り向けば、人類の歴史は、自然災害との戦いの歴史でもありました。自然災害そのものは避けられませんが、日ごろの防災 対策などを通して、被害を最小限に食い止めることができます。

    グローバル化の時代で、国をまたいだ防災協力体制の必要性がクローズアップされています。四川大地震でも国際救援のあり 方が注目されました。こうした中、より安全な暮らしをするために、中国と日本はどんな協力をしあうことができるのでしょう か。

    大地震を経た直後の中国で、防災体制の整備に向け、どのような動きがあったのか。国の体制や社会の成り立ちも異なる国同 士における防災協力のあり方とはどのようなものか。また、この中で、市民ができることは何か…
私たちと一緒に考えてみませんか。                                              ご質問などどうぞこちらから。>>

「災害に中日はどう立ち向かうか」
  ーー中日ネット対話のやりとり
  

顧 林生(こ·りんせい)
清華大学都市計画設計研究院公共安全研究所所長


    1967年江蘇省生まれ。1997年、名古屋大学大学院で博士号を取得。2002年まで、国連地域開発センター(UNCRD)で研究員として、防災と地域開発関係の対中事業を担当。2004年、清華大学公共管理学院危機管理研究センターで、北京市や中央政府の防災・危機管理計画や人材育成、関係法整備、国際協力、五輪の危機管理などの政策提案などを担当。現在は、国務院主導の都市突発的公共事件応急体系整備の関連プロジェクトの主力メンバー。四川大地震発生後、時事通信の「防災リスクマネジメントWeb」で発信し続け、神戸や新潟の行政や関連組織から災害復旧資料を問い寄せ、ボランティアを組織して中国語に翻訳し、関連部門に提言。
古賀 重成(こが·しげなり)
国際協力機構(JICA) 中国事務所所長


    1953年佐賀県生まれ。1975年、佐賀大学農学部卒業後、国際協力事業団に就職。以来、20年間農業・農村開発業務に携わり、南米やアフリカの数多くの国々を回り、2004年、JICA農村開発部部長に。2006年8月から、JICA中国事務所所長として北京に赴任。四川大地震発生後も四川入りし、救援活動の指揮をとった。
王 小燕(おう·しょうえん)
中国国際放送局キャスター 担当番組「経済直行便」
姜平(きょう·へい)
中国国際放送局キャスター、CRI四川大地震取材班の一員として、5月18日から6月13日まで現地で取材。
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