今週の中国で注目度の高い映画・トップ3は以下のとおり:
3位、話題のアクション・シリーズの2作目『エクスペンダブルズ2』。シルヴェスター・スタローン、ジェイソン・ステイサム、ジェット・リー、ブルース・ウィリス、アーノルド・シュワルツェネッガーなど、ハリウッドのアクションスターが結集した人気シリーズ『エクスペンダブルズ』の続編が遂に8月17日アメリカでロードショーが始まりました。キャスティングだけでも、アクションファンが大興奮する作品になるでしょう。監督はサイモン・ウェストが務めていますが、約1億ドルの予算で、2011年9月からクランクインし、ブルガリアなどで撮影が行われたということです。アクション・ファンの多い中国では、この作品の公開はまだ未定ですが、すでに話題騒然!劇場公開も待ち遠しいです。ちなみに、日本での公開は10月20日に予定されています。ぜひ注目してください。
2位、待望のサスペンス大作映画『聴風者(The Silent War)』。サスペンス映画ながらも、文芸作品の味わいも堪能でき、中華圏でロングヒットを記録しています。これはミステリー作家・麦家(マイジャー)の小説を映画化したもので、舞台は1950年代はじめの上海。国民党の残党と共産党による抗争が続く中、スパイとして暗躍する盲目の天才男性のストーリーを描いています。監督は、麦兆輝(アラン・マック)と荘文強(フェリックス・チョン)の名コンビ、主演は香港の人気俳優・梁朝偉(トニー・レオン)と大陸の人気女優・周迅(ジョウ・シュン)です。トニー演じる主人公は、視力を失いながらも「風の音まで聞き分ける」という驚異の聴力を頼りに暗躍する「謎のスパイ」。また、脚本を手がけた荘文強(フェリックス・チョン)監督によると、周迅が演じる女性スパイは原作には登場しない役ですが、非常に重要な役だそうです。今年1月に公開された『大魔術師(The Great Magician)』でも共演した梁朝偉(トニー・レオン)と周迅(ジョウ・シュン)。今年2作目となる共演映画で、さらに息のぴったり合った演技を披露してくれています。
興行収入は、今月7日から全国で封切られ、たった1週間で、国産サスペンス映画史上1位の興行収入1億5000万元に達し、今年の中国映画興行収入の中で『画皮2(あやかしの恋2)』に次ぐ成績です。『画皮2(あやかしの恋2)』は現在までに興行収入7億2000万円(約86億4000万円)と、史上最高のメガヒットを記録。そして、注目すべきは、『画皮2(あやかしの恋2)』と『聴風者(The Silent War)』のいずれも、ヒロインは周迅(ジョウ・シュン)。今年上半期だけで、その出演作がすでに18億元(約216億円)を稼ぎ出し、さらに続くこの2作のヒットで名実ともに中国映画界の女王に君臨しそうな勢いですね。
1位、好評上映中の時代劇コメディ『河東獅吼2(The Lion Roars 2)』。2002年の話題作『河東獅吼(The Lion Roars)』の続編で、主演は前作でも主演を務めた人気女優の張柏芝(セシリア・チャン)と最近映画に専念している中国の人気コメディスター・小瀋陽(シャオシェンヤン)。2人が諸葛孔明とその夫人・黄英月を演じる純愛ラブコメディです。昨年は、俳優・謝霆鋒(ニコラス・ツェー)との離婚騒動に揺れていたセシリアですが、離婚後も新作が出るたびに、注目を集めています。一方で、小瀋陽(シャオシェンヤン)の師匠で人気コメディアンの趙本山(チャオ・ベンシャン)も脇を固めているので、大ヒットすること間違いないでしょう。(ミン・イヒョウ)
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