会員登録

中国、高校生の留学ブーム(上)

2011-08-18 10:37:28     cri    
























autostart="true"


















src="mms://media.chinabroadcast.cn/japanese/chinalife20110818.wma">BR>



type="video/x-ms-wmv"













width="300"



height="44">

 中国では、毎年の6月7日から9日まで、全国統一の大学入試試験が行われます。この試験は中国で「高考」とも呼ばれ、人生を決める大事な試練だと言われています。しかし、ここ数年、この受験を諦める高校生が増えています。しかも、いずれも成績が優秀で、家庭条件の良い学生ばかりです。それはなぜなのでしょうか。実は、彼らの多くが海外留学を選んでいるんです。このような高校生の留学ブームは高校三年生に限らず、高二や高一、さらに中学生にも拡大しているということです。

 高校生や中学生なら、だいたい12歳から17歳ぐらいの生徒ですね。12歳ぐらいで留学とは思い切った決断ですね。確かに、青少年にとって、外国など海外の世界は憧れですが、いま中国では海外旅行は普通になって、別に海外留学しなくても、外国に行ってみるチャンスはあると思うんですけど。しかし、新華社の報道によりますと、今年、上海で一番有名な高校4校のうち、20%の高校生は国内での受験をやめて、海外留学を選んだということです。しかも、いずれも成績トップのエリート学生です。一部の優秀な生徒は、海外一流大学から授業料の全てをカバーする奨学金を与えられ、数校からオーファーをもらったということです。

 このような高校生の留学ブームは北京や上海のような大都市だけでなく、一部の地方の都市にまで拡大しています。例えば、遼寧省瀋陽市にある東北育才高校のあるクラスでは、36人のうち、海外留学を選んだ生徒は16人もいるということです。また、瀋陽のある留学仲介会社のデータによりますと、今年、この会社を利用して留学手続きを終えた高校生は、387人にも達し、去年より16.5%増えたということです。

 留学は確かに見聞を広める大切な体験ですね。でも、いま、中国の高校生は、ほとんどは一人っ子で、いつも親に甘やかされた「小皇帝(小さな皇帝様)」と言われていますね。独りでの異国生活、大丈夫のかな。高校生の留学ブーム、ちょっと懸念されます。

 実は今回の高校生の留学ブームには、いくつかの特徴があるんです。まずは、留学に出かけるのはほとんどは成績の良い学生だということ。上海復旦大学学生募集部の責任者によりますと、以前なら、海外留学を選ぶ高校生の多くは、国内での大学受験に失敗、もしくは合格する可能性がなかったため、やむを得ず海外の二流、三流大学を選んで私費留学をしたそうです。しかし、今は昔と違って、留学を選ぶ生徒はほとんど学校のトップクラスで、海外の一流大学を目指しているということです。

 北京首都師範大学付属中学校の梁宇学校長の話では、昔、中国人の留学は国内で本科生教育を受けた後、海外一流の大学へ、ダブルディグリーや修士課程、博士課程を続ける人が多かったです。しかしいま、留学の低年齢化が続き、中学生や高校生はすでに留学を選んで、海外へ出ています。また、もう一つの特徴は、昔、高校生の海外留学と言えば、きっとお金持ちの子だと思われがちですが、しかしいま、一般家庭の子どももこの留学大軍に参加しています。関連機関の調査では、高校留学生のうち、三分の一ぐらいは一般サラリーマンの子供だそうです。

 留学させてあげられぐらいの収入ある家庭が増えてきたか、目標を早くから海外留学に絞り、あるいは国内でかかる教育費を海外留学費用にまわすことも考えられますね。最初から海外留学目的なら受験する必要はありせんもんね。

 中国教育省のデータによりますと、2009年、中国で大学入試試験をやめた高校生は84万人でしたが、今年、この数は100万人近くに上ったということです。そのうち、海外留学のため、国内での受験をやめた生徒は20万人もいるということです。中国国内でも、一流名門大学に入りそうなのに、海外の大学を選ぶのは、きっと何か特別な魅力があるんだと思いますね。アメリカのプリンストン大学に受かった北京の学生、王東さんに伺いました。王さんは、「国内での受験をやめた理由は、厳しい試験から逃げるためではなく、外国の異なる教育モデルや教育理念を体験したかったからだ」ということです。

 思ったよりしっかり考えていますね。では、親たちはどうですか。可愛がっているわが子を外国に行かせるのは、心配しませんか。教育省はこのほど、一部の親に対してもアンケート調査を行いました。その結果、親のほとんども子供の早期留学に賛成しているということです。理由の一つは、外国の一流大学で勉強すれば、将来の就職に有利だということです。就職のエリアは中国に限らず、全世界が舞台になりますから。

 大人の考えはやはり現実的ですね。厳しい就職難が続く中国では、大学を卒業しても理想な仕事に就くのは難しそうですね。海外留学の経験があれば、現地で就職しても、帰国しても、確かに就職のエリアが広がりますね。(つづく エーリン「イキイキ中国」より)

関連ニュース
写真トピックス
コメント
今週の番組
今日熱点
快楽学唱中文歌
特集ダイジェスト
LINKS