「抗日戦争中の世界からの友」と題した写真展が15日、北京市人民対外友好協会で開幕しました。世界反ファシズム戦争ならび中国人民による抗日戦争勝利70周年記念の一環として、北京市人民対外友好協会と中国の民間交流団体「中国国際友人研究会」の共同主催で、今月22日まで開かれます。
写真展では、南京陥落後、多くの市民を虐殺から守ったドイツ人のジョン・ラーべをはじめ、抗日戦争の支援のため、延安で亡くなったカナダ人医師のノーマン・ベチューンなど、抗日戦争中、中国人民の独立と自由に大きな貢献をした13カ国の39人が取り上げられ、彼らの中国での仕事ぶりや生活を撮影した写真160枚が展示されています。
同日午後の開幕式には、主催者や関連機関の代表のほか、関係者の遺族ら150人が出席しました。北京市友好協会の田雁副会長は「徳が孤ならずして必ず隣あり。あの戦争の時代に、多くの世界からの友が中国を第二の故郷とし、中国人民の抗日戦争の支援を自らの聖なる職責として、汗と血、ひいては命を投げ打ち、抗日戦争の中ですばらしいページを書き残した」と称えました。
中国国際友人研究会の馬燦栄会長はCRIの取材に対し、「世界各地から多くの友人が、中国を支援に訪れたことは、抗日戦争の正義を物語っている。しかし、歴史を銘記する目的は、平和を守ることにあり、世の中をもっと美しくするためにある。これこそ、人類共通の目標だ。とりわけ、若い世代に写真を通し、歴史をもっと知ってほしい。一方、日本も戦争で多くの死者が出ており、侵略戦争を起こしたことで自分自身にも大きな災難をもたらした。そういう意味から、日本の方こそより前向きな姿勢で、未来に目を向けて、歴史を繰り返させないよう、中日の友好関係の促進に一緒に努力していく必要があるように思う」と話しました。
会場を訪れた元看護師の中村京子さん(85歳)は1945年5月、偽満州国の「満鉄病院」での見習いのため、生まれ故郷の福岡から中国の東北部に入りました。日本の敗戦後、八路軍の従軍看護師になり、後に八路軍従軍医師のハンス・ミューラー氏(ドイツ人、1915~1994)と結婚し、現在も中国で暮らしています。中村さんは若い頃の自分と夫とのツーショットを背景に、「あの侵略戦争の中で、日本の国民も被害者だった。70年前の歴史を振り返ると、改めて中日両国の世々代々にわたる友好の大切さを切に感じ、これからもずっと友好であってほしいと願っている」と心から期待を寄せました。(王小燕、白昊、前田瑞紀)暮らし・経済へ
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