1

　南海問題についてフィリピンが仲裁手続きを求めている裁判の予備審理が終了したことを受けて、中国外務省の華春瑩報道官は14日、「フィリピンの仲裁手続きの申し立てやそれを進めるためのあらゆる手段に反対する」と中国の立場を改めて表明したうえで、話し合いを通じて意見の相違を解決するという正しい軌道にいち早く戻るようフィリピンに促しました。

　華報道官は「『国連海洋法条約』を含む国際法に基づく中国の合法的権利を無視し、一方的に仲裁手続きを求めたことに対し、中国はすでに『受け入れず、参加しない』という立場を繰り返して表明している。南海の領有権主張をめぐる中国とフィリピン間の争議は、フィリピンが1970年代から行っている中国南沙諸島の一部の島嶼に対する不法占有によるものだ。中国は被害者であるが、地域の平和と安定を維持するために高度な自制を保っている。歴史の事実を尊重するという前提のもとで、当事国が国際法に基づき、話し合いを通じて問題を解決するというのが中国の一貫したやり方であり、国際社会で普遍的に実践されている方法である」と述べました。（ZHL、小山）　国際・交流へ