第17回中国・EU（欧州連合）首脳会合が現地時間29日午後、ブリュッセルの欧州理事会本部で開かれました。中国の李克強首相と欧州理事会のトゥスク議長、欧州委員会のユンケル委員長が共同で会合を主宰しました。

　今回の会合で一連の重要で実務的な成果を収めました。双方は会合の共同声明と気候変動に関する共同声明を発表したほか、技術、知的財産権、地域政策、税関などの分野で多くの協力文書に調印し、幅広い議題について合意しました。

　双方は、中国が提唱した「一帯一路（シルクロード経済帯と21世紀海上シルクロード）」の協力構想と欧州の投資計画を連結させると決定しました。また、中国・EU共同投資基金の設立、中国・EU相互連結のプラットフォームの構築、早急に全面的な中国・EU投資協定に合意すること、気候変動に関する共同声明をきっかけに気候変動分野での実務的協力を深めること、エネルギー分野での協力ロードマップの制定を始めることなどで合意しました。

　また、双方はイラン核問題や中東問題、アフガニスタン問題などについても踏み込んだ意見交換を行いました。（玉華、高橋敬）