フランスのバルス首相の招きに応じて、中国の李克強首相は現地時間29日夜、特別機でパリに到着し、フランスでの公式訪問を始めました。李首相の程虹夫人が同行しています。

　李首相は、「フランスは西側の大国の中で、率先して中国と大使クラスの外交関係を樹立した国である。去年、双方は国交樹立50周年を盛大に祝った。私は今回の訪問を通じてフランスの指導者と、新しい出発点において両国の政治的相互信頼と伝統的な友情を深めること、二国間や三者間の実務的協力のグレードアップを加速させること、人文や科学技術などの協力レベルを向上させること、共に関心を寄せる国際問題と地域問題について意見を交わし、両国の全面的な戦略的パートナーシップを推進していきたい」と述べました。

　これに先立ち、李首相はフランスの地元紙「フィガロ」に「中仏協力の深化と革新」と題する署名入りの文章を発表しました。李首相は、「首相としてフランスを公式訪問するのは初めてで、今回の訪問を通じて両国関係と全面的協力の新たなページを切り開きたい。今回の訪問で豊かな成果を収められると信じている。」と述べています。

　また、李首相は「中国は最大の発展途上国であり新興市場である。一方、EUの主要加盟国としてのフランスは世界の先進国である。中国とフランスの友情と協力体制は二国間協力の枠組みを超えて欧州ないし全世界に伸びている。両国の全面的な戦略的パートナーシップが絶えず発展し、両国国民と世界人民にメリットをもたらすよう期待している」と述べています。（玉華、高橋敬）